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女性の病気

不妊漢方治療は大阪市北区西梅田中野内科医院

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不妊症

中医学(漢方)では不妊を五つの病因病機(病気のメカニズム)に分けて考えます。

1)腎虚(じんきょ)
腎は生殖と密接な関係があり、元々腎虚か、房事過多で精血損傷すると腎虚となり、不妊が起こります。冷えや腰痛が症状としてあることが多く、腎を補う漢方薬を処方します。
2)肝鬱(かんうつ)
精神的ストレスから肝気鬱結を来すと、気血の調和が乱れ、不妊が起こります。月経前の胸の張り、怒りっぽいなどの症状があることが多く、疏肝解鬱の漢方薬を処方します。
3)痰湿(たんしつ)
肥満、油っこい物の過食から痰湿(体内の不用な水分)が生じ、月経失調または子宮の経脈が痰湿で阻滞されるため不妊が起こり、水の代謝をよくする漢方薬を処方します。
4)瘀血(おけつ)
骨盤内の血の循環が悪いために不妊が起こり、血の循環をよくする漢方薬を処方します。
5)脾虚(ひきょ)
元々胃腸が弱いか、飲食不摂生、過労ストレスで胃腸障害が起こり、気血不足(体の元気がなくなること)で不妊が起こり、胃腸消化器全般を元気にする漢方薬を処方します。

中学的弁証(漢方的診断)により上記診断し、エキス剤または煎じ薬で処方し、針灸療法も併用して、漢方治療を進めていきます。

当芍美人

当芍散すなわち当帰芍薬散は漢方のいわゆる婦人薬の一つで、当帰と芍薬が主な構成生薬です。この当芍散を服用すべきタイプの女性は、色白でスラっとした美人が多かったため、このタイプの女性を漢方家は当芍美人と称しました。

当帰芍薬散のことは「金匱要略」という中国医学の古典にのっており、当帰、芍薬、川キュウ、茯苓、ジュツ、タクシャの六種類の生薬で構成されています。もともとこの薬はお酒に溶かして飲むように指示されており、その理由は粉末生薬の油性成分がお酒によって吸収されやすくなるからです。しかし、煎じ薬や現在のエキス顆粒剤では吸収効率もよく、微温湯で服用してもなんら差し支えないものと考えられます。

この当芍散が当てはまるタイプの人、すなわち漢方医学でいう「証」はエネルギーパワーの足りない人(虚証)で、体質的には痩せ型、色白で、貧血、低血圧気味、冷えがあり、疲れやすいタイプの人です。江戸時代の浮世絵、竹久夢二の詩画に描かれているきゃしゃな感じの女性たちは、当芍美人でもあったのです。そして、やや専門的になりますが、このタイプは必ず「瘀血(おけつ)」と呼ばれる病態を持っています。「瘀血(おけつ)」とは、現代医学的に表現すると局所の微小循環障害ということになりますが、もっと端的にいうと血の循環、血行がある部分で悪いということです。どこで悪いのかというと、おへそから下の下腹部で、女性の臓器がある部分です。この部分で血のめぐりが悪くなると、下半身が冷え、女性ホルモンのバランスが崩れ、月経不順にもなるわけです。こういう冷えのあるタイプの女性ですので、昔は散薬を少量のお酒で服用させたのもうなずけるところです。

第二次大戦後、食事も欧米化され徐々にこのタイプの日本女性は減りつつありますが、上記のような体質・症状をお持ちの美人の方はぜひ一度お近くの漢方薬局・専門医にご相談下さい。今以上の美人になると思いますよ!

浮世絵的ジャパネスク美人のための和漢薬

江戸時代、歌麿に限らず浮世絵には美人画というジャンルがありました。これらはたぶんに、商業広告、ブロマイドの意味あいが強かったようで、売れっ子の芸者さんや、太夫のものは飛ぶように売れたそうです。もちろん町娘も描かれましたし、時代が下って、大正時代竹久夢二の詩画になると、その美人の様子も趣を異にするのですが、共通していえることは、みな色白で、どちらかというとほっそりしていて、きゃしゃな感じのする女性達であったということです。

20世紀後半に入るまで、日本の栄養事情は必ずしも良好なものではなく、こうしたタイプの女性が多かったようですが、話を舞妓さん・芸者さんに限定すると、この人たちは、かなり意識してダイエットしていた面もあるようです。
これらの職業に就く女性は、置屋(おきや)と呼ばれる派遣会社に所属していたわけですが、彼女たちの就業年齢は概して早く、したがってデビュー年齢も早かったようです。今でいうと中学生、思春期真っ盛り、ニキビがすぐ出来てしまう年頃でした。ところが、置屋の女将はこれでは困ります。顔面ニキビだらけでは、白塗りしても雰囲気が出ないというわけで、まず新人の女の子達に食事制限を強要します。すなわち、白飯、漬け物を茶漬けで食べるメニューです。現在でも、食事とニキビ、アトピーなど湿疹の関係は密接であるといわれていますが、当時彼女たちはこのことを経験的に知っていたのでしょう。
しかしこれが過ぎると、透き通るような白い(青い?)肌になったとしても、免疫力が低下し、結核などの感染症にかかり寝込んでしまうという悲劇的な結末になってしまうわけで、もう一工夫いりました。そこで登場したのが毒下ろしの妙薬といわれた十薬(じゅうやく)だったのです。

十薬すなわちドクダミは白い花をつける薬草で、川沿いの湿地などに野生する宿根草です。漢方薬というよりむしろ日本の和薬(民間薬)であり、その臭気成分には抗カビ、抗菌性があり、葉には強力な利尿・解毒作用があります。このいわゆる毒下ろしを彼女たちは煎じ薬=健康茶として服用し、美しい肌を保ったといいます。漢方ではドクダミ以外にもヨクイニンやレンギョウなど肌のトラブルに良く効く生薬がたくさんあります。色白の遺伝子を受け継ぐ、現代のジャパネスク美人にとっても、これらは必ず妙薬となるでしょう。