健康物語

アトピー性皮膚炎のケア

最近アトピー性皮膚炎はアレルギーではないだろうと考えられる非アレルギー性のものも含めて、アトピー性皮膚炎症候群と呼ばれています。
悪化因子は様々で複雑に絡み合っています。ケアの柱は三つ、悪化因子の排除、スキンケア、薬物療法です。


● 悪化因子を避ける
アレルギーの元がはっきりしている場合(血液検査特異的IgEでだいたいわかります)、それをできるだけ避けたほうがいいでしょう。
ハウスダスト・ダニの場合、畳は避け、できればフローリング。毛足の長いカーペット、そば殻の枕はやめ、部屋は除湿し、床はセルロースポリマー(花王アレルクリンetc)などを使ってこまめに掃除をする。
アレルギー以外にも使っている石鹸・シャンプー・洗剤の化学的要因、機械的刺激(金属のアクセサリー、下着、爪で掻くetc)、紫外線、プールの塩素水も要注意です。またタバコは万病の元になります。

漢方では食養生とストレスを最も重視します。
食べ物では甘いもの(砂糖類、チョコレート、ケーキetc)、冷たいもの(アイスクリーム、ビールetc)、アルコール、脂っこいもの(中華・揚げ物・マクド・ミスド・大量のミルク)を長年摂りすぎると胃腸が弱り、体内が湿気て、体表面=肌にも湿疹が現れるようになると考えます。また刺激物(韓国料理などスパイスの効いた食べ物、コーヒ)の摂りすぎは、蕁麻疹も含めて痒みの悪化因子となります。

食養生の要点は自然食。
野菜中心(冷えのある人はブロッコリー・根菜類などの温野菜)の和食がお勧めです。また当院でも白米を玄米食に変えただけで改善する人もいますので、一度トライしてみてみる価値ありです!

ストレスは漢方では肝→胃腸にダメージを与えると考えますので、大きなアトピー悪化因子です。
睡眠時間を充分とり、1日30分は何か楽しめることをして、リラックスする時間を持つようにしましょう。
アトピー自体も含めて何事も100%完全を目指す心の風向きを少し変えてみる必要があるかもしれません。


● スキンケア
ポイントは二つ、ひとつは皮膚表面の汗、汚れ、細菌を落とす。もうひとつは入浴後の保湿をするということです。
皮膚の汚れ特に皮膚にいつもいる細菌がアトピー皮膚の隙間の中に入ってくると更に痒みがまします。使う洗浄剤はできるだけ、無香料無色素で界面活性剤の少ないもの(山之内ミノン、花王キュレルetc)がいいでしょう。ナイロンタオルは使用せず、優しく洗い、よく洗い流す。入浴後の保湿はワセリンが基本です。


● 薬物療法
漢方では先に述べましたように、胃腸のしいては体内の湿気をとり、赤い炎症がひどければ、熱を摂る生薬、乾燥がひどければ水の代謝をよくする生薬を用い、その他その人その人に合わせて、女性の症状があれば、血の循環をよくする生薬、ストレスが強い人は気分を落ち着ける生薬をブレンドしていきます。(漢方薬はエキス顆粒と煎じがあります)
当院ではステロイド軟膏が必要な時にはステロイド軟膏もお勧めします。本人が嫌だという場合は出しませんが、ステロイドは毒だ!というような原理主義はとりません。東西医学の良いところうまく使って、ガンバりすぎず、楽な気分でアトピーをよくしていきましょう!

ガン封じのライフスタイル

現代医学におけるガン治療は年々進歩していますが、その治療は心身に大きな負担をかけ、難治性の物もあるのが現状です。
漢方ではまず目にみえるまでガン(腫塊)を放置しておくこと自体問題であると考え、ガンが形作られる前(未病)に、これを防ぐこと(予防)を最上の治療としています。


今すぐやめましょう(;;)!
現代医学の観点からもガンの発症要因として認められているのが、アルコール、塩分、肉・動物性脂肪、タバコ、肥満と、精神的ストレスです。

(1)アルコール
「酒は百薬の長」といいますが、何事も過ぎたるは体に毒で、咽頭・食道・肝臓・大腸・乳房などのガン発症と関係します。ストレスを和らげる効果もありますが、多くとも二合(ビールだと大瓶二本)くらいまでに!たんぱく質(酒の肴)といっしょにとり、週に二日は休肝日を!

(2)塩分
塩分の摂りすぎは高血圧を招きますが、胃癌との関連性も高いと言われています。うす味に慣れ、味付けを工夫しましょう!

(3)肉・動物性脂肪
アトピーも悪くなる場合が多いですが、大腸ガン乳ガンとの関連が高いと言われています。

(4)タバコ
百害あって一利なしのタバコです。ガンでは肺ガンばかりではなく、口腔咽頭、食道、胃、腎尿路、子宮のガン発生と関連します。

(5)肥満
乳ガン・腎ガンの他、最近の研究では、標準体重の人の1.4倍大腸ガン発症リスクが増えるという報告があります。

(6)ストレス
過度のストレスが長期間続くと、免疫機能が落ち、ガンも発症しやすくなります。仕事、人間関係とストレス要因は多いのですが、こればかりはすぐになくすことは難しいようですね。笑い=リラックスが免疫機能を高めるという実験報告もあり、ストレスをうまくコントロールする工夫が必要です。


たくさん摂りましょう(^_^)!
野菜はガンを予防する一番の食べ物です。最低必要量を毎日摂りましょう!冷え性の人は温野菜で!

ほうれん草・にんじん・果物などに含まれるβカロチンは少量でガン抑制作用の報告があります。大根に含まれる食物繊維(リグニン)は免疫細胞の働きを高め、ガンの発症抑制作用報告があり、体内の免疫物質であるインターフェロン誘導物質も含まれています。中国野菜のチンゲンサイやブロッコリーなどのアブラナ科野菜に含まれる含硫化合物にガン抑制作用のあることが報告され、直腸ガン・胃ガンや呼吸器のガンに対する効果が期待されています。またシイタケ・マイタケなどのキノコ類の多糖類(グルカン)は、動物実験で抗癌作用が報告されています。さらに広い意味で海の野菜モズク(表面のヌルヌル成分)も動物実験で抗癌作用が報告されています。
このように野菜は百花繚乱、免疫力を高めたり、ガンそのもを自壊させる働き(アポトーシス)があります。毎日毎食野菜を食べて、ガンにかかりにくい体をつくりましょう!まさに薬膳:医食同源です!



良いもの食べたら後は運動!制約がなければ、毎日5000歩から1万歩、30分から1時間歩き、週に一度は汗の出る運動をして、心身共にリフレッシュ!毎日の生活そのものが養生(健康保持)です!

「ツボ」を押さえて健康に!

東洋医学では「気」という生命エネルギーが体表面を流れ、それが滞るポイント(ツボ)を刺激すると、気の流れがよくなり、健康になると言われています。
このツボ健康法について、朝日放送の「おはよう朝日です」で7回にわたり、お話をさせていただいた内容のツボをまとめてご紹介しますので、みなさんもポイントをよく押さえて、日常生活の中でお役立て下さい!


● リフレッシュ!
新しい環境はヒトにストレスを与えるものですが、それが過度になると、心身共に消耗し、鬱っぽくなって、全てに意欲を失ったりします。
疲れ切った心身をリフレッシュさせるツボ3つ、百会(ひゃくえ)、労宮(ろうきゅう)曲池(きょくち)があります。

百会
頭頂部、両耳の上からまっすぐにあがってきた線の真ん中のツボです。両手の親指を耳に当て中指で強めに押さえると身体はリラックスし、頭がはっきりとしてきます。
労宮
手の平の中央のくぼみで、眠気をとり頭をすっきりさせます。
曲池
肘を曲げて出来る横じわの外側の端にあるツボで目の疲れをとり肩こりにも効果があります。


● 冷えを治す!
冷え性は特に女性に多いのですが、(おけつ)と言って下半身の血行障害から起こることが多いようです。日常生活での注意点は

1. 朝食を抜かず3度規則正しく食事をすること(ダイエットの基本でもあります)!
2. 冷たい飲み物、生野菜サラダなど体を冷やすものを摂りすぎない。(根菜類、レバーがよい!)
3. シャワーだけで済ませずにお風呂につかって温める!

ことです。この他出来るだけ運動し身体に占める筋肉の量を相対的に増やし、タバコを控えるのがよいでしょう。冷えによく効くツボとして代表的なものは、太谿(たいけい)、三陰交(さんいんこう)、湧泉(ゆうせん)です。

太谿
足の内側でくるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみで、風呂上がりこの太谿を2本の親指を重ね、体重をかけるように4〜5秒押し続けます。左右交互にできれば10回程度押すと効果的です。
三陰交
内側のくるぶしの上の端から、指の幅の4本分上へ上がった部分。婦人科系の症状に良く効くツボです。(ただし鍼灸では妊婦に用いない)
湧泉
足の指を裏側に曲げたとき、足の裏にできる「八」の字の、真ん中のくぼみの部分で、使い捨てカイロなどで温めると、身体全体が温もりを感じます。


● 肩こり
肩がこるという自覚症状で、そのケアとしては次の4点があります。

1. 仕事のときの姿勢に注意するとともに、眠るとき自分に合った枕をすることが大切です。
2. 気分をリラックスするために、枕にラベンダーのポプリを入れたりする工夫も重要です。
3. 筋肉の緊張を和らげ、血行を良くするツボ刺激療法には次の5つのポイントがあります。

天柱
てんちゅう:首の後ろ、髪の生え際で2本の太い筋肉の外側にあるツボ。 首のこりをとります。
陽陵泉
ようりょうせん:膝を曲げた外側の骨の出っ張った所の下のくぼみ。 全身の筋肉を和らげます。
肩井
けんせい:首の付け根から肩先までのちょうど真ん中にあるツボ。 肩に手を持っていって中指の当たるところ。肩こりに一番用いられるツボです。
郄門
げきもん:腕を伸ばして、腕の内側の肘と手首の中間。 背中の中央がこる場合で胃腸の悪い場合が多いのですが、1日数回押して、続ければ胃腸の調子もよくなり、肩こりもよくなります。
手三里
てさんり:腕を直角に曲げ、横皺から指3本のところにあり強く押すとビーンと響くところ。 リラックスのツボでもあります。

4. 漢方生薬の葛根(くず)や芍薬(しゃくやく)は筋肉の緊張・痛みをとる作用があり、葛根湯(かっこんとう:カゼの初期に用いられるが、肩こりと頭痛の続くひとに長期用いる)、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん:冷えと肩こりのある女性におすすめ)などが肩こりによく処方されます!


● 快眠術!
精神的な緊張、不安に身体の疲れが重なると眠りに障害が出やすくなります。

1. 心身共に疲れ、神経過敏で眠りが浅い場合、左右両側の完骨(かんこつ:耳の後ろの出っ張った骨の下端から親指の幅一本分後ろのくぼみ)というツボを親指で同時に、少し痛みを覚える程度に1分ほど押さえて、深呼吸します。これを2〜3回繰り返して、目を閉じてリラックスすると安眠が得られやすくなります。

2. イライラして寝付けない、夢が多い、すぐ目が覚めるという場合、神門(しんもん:手首の小指側の横皺くぼんだところ)を15秒押して、15秒休む、コレを2〜3分続けて大きく深呼吸するといいでしょう!


紹介してまいりましたツボ以外にまだまだたくさんあります。
みなさんも生活のなかにツボ健康法を取り入れ、自分が思っている以上の超健康体になりましょう (^_^)!!!